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2006年06月20日
スペイン、苦しみながらの勝利

立ち上がりからスペインが押しまくったが、試合開始早々の8分にチュニジア12番のジャハワル・ムナリがゴールを決める意外な展開。
スペインは、フェルナンド・トーレスとダビド・ビジャの2トップが機動的にポジションを変えつつ、ルイス・ガルシアがうまくボールを引き出して攻撃の形を作る。シャビ・アロンソはアンカー的に中盤でにらみを利かせつつ、第2ボランチ的役割のマルコス・セナが縦方向にポジションを移動させて攻撃に厚みを付けた。
スペインは右サイドからの攻撃も多かったが、中央からの突破も持っており、たとえばダビド・ビジャが中盤に降りて受けたボールを、フェルナンド・トーレスへとスルーパスを通そうとする場面も見られ、攻撃のバリエーションは豊富だった。もちろん1点をリードしたチュニジアが守りの意識を強く持ち始めたのもスペインの攻勢の一因だった。
チュニジアはカリム・ハグイとラディ・ジャイディのCBコンビが最終ラインを支え続け、特にラディ・ジャイディはその恵まれた体格を生かしてスペイン攻撃陣を止め、チュニジア守備網の最後の砦となっていた。
チュニジアの決死の守りが端的にわかるのが、警告の数。最終ラインの4枚のうち3枚が警告をもらうなど、全部で6枚のイエローカードが提示されており激しいスペインの攻撃の一端が伺える。ただ、そう状況でも、誰一人として2枚目をもらっていないのがある意味すごかった。
スペインはチュニジアのタイトな守備に苦しんだが、71分に、後半から出場のラウールが渋く同点ゴールを決めると、そこで試合の流れが一変する。勝ち点3がほしいチュニジアがある程度攻撃に枚数をかけるようになってスペインが本領を発揮しはじめると、76分にはフェルナンド・トーレスが途中交代出場のセスクからのスルーパスを流し込んで逆転ゴール。これで形勢は完全に決した。
お祭り騒ぎのスペインサポーターの期待を背負った選手たちは無理することなく最後まで走り続けたが、後半ロスタイムのPKは攻めの意識を持ち続けたスペインに対するご褒美のようなものだった。
難しい戦いになったが、スペインが逆転勝利を決めている。
- by 江藤高志
- at 2006年06月20日 21:16
- in マッチレポート
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