Main Contents

2006年07月11日

指導者も輩出する水戸

J2第26節柏-横浜FCのJ2頂上対決で柏が意地を見せての逆転勝利で首位の座をキープした。だが、試合後、石崎監督は試合内容には満足しながらも、「相手のリズムに合わせてしまう」というチームの欠点があることを述べた。2位の横浜FC戦に競り勝つ強さを見せながらも、徳島や山形など下位のチームが相手の時には気持ちが緩んでしまい、敗戦を喫する精神的な弱さがチームにはあるのだという。

そんな柏を支える人物として期待がかかるのが、高勝竜コーチだ。本人も「そういった精神的な部分をケアするのが僕の役割」と語っている。厳しいながらも、一人一人のことにしっかりと目を配ってアドバイスを送る高コーチは若手の多い柏にとって大きな役割を果たしているのである。
その高コーチは昨年は水戸でコーチを務め、選手の成長を促した実績を持つ。そして、その手腕を買われ、石崎監督に引き抜かれた人物なのである。「コーチには育成のスペシャリストを置く」(水戸・鬼塚強化部長)という水戸のチームコンセプトに則り、それまでは主にジュニアユースの指導にあたっていた高コーチを水戸がスカウトしたことにより、高コーチはプロの世界に身を投じることとなった。そこからステップアップの道を切り開くこととなったのである。

山形の島根聡一コーチも水戸から輩出された人物である。キャリアのスタートは00年に水戸のユース監督になったことから。個々の技術を重点に置いた指導でチームを強化。決して恵まれた環境ではない水戸での指導の中で、初のトップ昇格した「水戸の至宝」木村純哉を2年まで指導し、類希な才能を引き伸ばすという実績を残した。そして、昨年、トップチームのコーチを務めていた手塚聡監督が草津の監督に就任すると同時に島根コーチの手腕を高く評価した手塚監督がコーチとしてスカウト。プロの第一歩を踏み出し、そして、そこでの活躍が評価され、今季は山形でコーチとして活躍することとなったのだ。

水戸から多くの選手が輩出されることは知れられるようになってきたが、水戸は指導者も輩出しており、選手だけでなく、指導者にとっても「希望」を抱けるチームなのである。他のチームから見て、2人というのは決して特筆すべきことはないかもしれないが、Jで最も脆弱な経営基盤の中でそれだけの才能を輩出できるのはたしかなビジョンがあるからと言えよう。また2人ともまったくの無名だったことを考えると、水戸の「才能を見極める力」というものは賞賛されるべきものである。これからいかなる「才能」が水戸から発掘されるか。まったくもって楽しみなクラブである。

TrackBacks

トラックバックURL:

Comments

Post a comment

(フットボール定食 では不適切なコメントを防止するため、コメントを掲載する前に管理者がコメントの内容を確認しています。コメントを初めて投稿する場合すぐに掲載されませんが、管理者が適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

コメントフォーム

Copyright © 2006-2008 Football-Teishoku.All rights reserved.