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2006年08月17日
「日本人化」の具体例としてのドリブル突破
AFCアジアカップ2007予選 第2戦 日本vsイエメン
オシム監督が就任会見で口にした「日本人化」の一端が見えた試合だったように思う。
後半。「サイドに流れる」ことを指示された羽生直剛によって、ゴール前に密集したイエメンディフェンダーはサイドに意識を向けることを強いられはじめる。これによって生じたわずかなスペースに走り込む田中達也は、前半から続けてきた前へのドリブルをさらに鋭く試すようになる。
彼のドリブルは、彼は相手ディフェンダーとの位置関係を考慮した上で、ゴールへの最短コースをトレースしていくというもの。イエメンの選手の個人能力が決して高くなかったという現実もあるのだろうが、彼らは田中達をファールでしか止められなかった。
欧州を筆頭とする屈強なディフェンダーが「剛」の存在だとすれば、田中達を筆頭とした、スピードを生かしたドリブル突破は「柔」に位置するものととらえることができる。ラグビーの世界において日本と世界の差が絶望的なレベルにある現状からもわかるように、体格的に劣る欧州のアスリートを真っ向勝負で打ち負かすのは至難の業である。であるならば、彼らに無い特徴を先鋭化させて自分たちの武器とするのは、方法論としては正しい。そしてそれがつまりオシムが言うところの「日本代表の日本人化」なのである。
今日の試合はその大部分において不満の残る内容だった。ただ、それでもスピードあるドリブルを仕掛けることが、日本人に適した攻撃のひとつであるということを証明したという事は言える。今後オシム監督が考える「日本人化」の引き出しはこの先どのような成果を見せてくれるのだろうか。まだまだ続くオシムの日本代表に注目したいと思う。
- by 江藤高志
- at 2006年08月17日 00:50
- in マッチレポート
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