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2006年08月28日
さらに増していく本田の存在感
本田圭佑が調子を上げている。U-21日本代表の中国遠征では、U-21中国代表を相手にヘッドで先制弾を叩き込むと、第18節の磐田戦では自慢の左足で圧巻の2ゴール。そして今日のG大阪戦ではFKを直接叩き込んでみせた。最近の本田からは自信と言う名のオーラが漂っている。ピッチ上でオーラを放つ彼の姿に、周りは何かを期待せずにいられない。
彼の存在感の大きさは、連勝が止まってしまった川崎戦と、このG大阪戦で痛感させられた。
フェルフォーセン監督が目指すのはバルセロナのサッカー。ポジションを流動的に変化させ、DFラインも状況に応じて3バック、4バックと局面局面で使い分けていく。そのときのポイントとなるのが左サイドだ。以前、とある雑誌でフェルフォーセン監督のインタビューをしたとき、彼は「バルセロナはなぜ強いか。それはロナウジーニョの存在が大きいのは間違いない。でも、彼が自由にプレーできるのも、背後にファンブロンクホルストがいるからだ」と語った。要するにフェルフォーセン監督の中で、このファンブロンクホルストに当たるのが本田であり、だからこそ彼を戦術的なキーマンとして左SBに置いている。
基本は4バックだが、彼がミドルエリアに上がれば、3バックとなり、時としてワンボランチの山口と入れ替わって、ミドルエリアで自由にプレーをする。彼のプレーの選択肢は多く与えられている。彼が流動的に動くことで、チーム全体が連動していく。今の名古屋の攻撃に生まれた躍動感の理由は、ここに起因している。
その証拠に出場停止となった川崎戦で、指揮官は4連勝中にもかかわらず、流動的な【4-3-3】を捨て、固定的な【3-5-2】を採用してきた。通常、勝っているときは戦術をいじらないものである。しかし、それをいじった、正確にはいじらざるを得なかったのは、本田の不在によるところが大きかった。
SBでありながら、流動的に動く選手が彼以外いなかったため、オーソドックスな【3-5-2】にシフトチェンジせざるを得なかった。結果としてこれがマークのズレを呼び、川崎の攻撃力を呼び覚ます結果を招いてしまった。
そして彼が復帰したG大阪戦では、もとの流動的な【4-3-3】に戻し、前半は彼の動きがアクセントとなって、完全に試合を支配した。そしてFKでのゴール。彼の重要性を痛感させられた。
これから彼はどんな成長曲線を描くのか。運動量など課題はまだある。しかし、シーズン当初と比べ、格段とレベルアップしている彼だけに、これからさらなる期待が高まる。周りの過熱報道にも動じず、常に己を貫き通す強さがあるからこそ、彼が描く成長曲線はここから更なる上昇を見せるはずだ。
- by 安藤隆人
- at 2006年08月28日 05:08
- in スペシャル
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