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2006年12月13日
高橋範夫が鳴らした警鐘
12月12日、大阪・長居第二陸上競技場でJリーグ合同トライアウトが行われた。
雨の中、107人の選手、181人のスカウト陣が集まり、新天地を探すための激しい戦いが行われた。
だが、この日は参加者が多く、ほとんどの選手の出場時間はわずか25分。例年、45分はあった出場時間は大幅に削られることとなった。
そのあおりを一番食らったのがGKだろう。GKの参加者は過去最多の12人。12チームに分かれてゲームが行われただけに、GKさえも出場時間は25分に絞られることとなった。
短い時間で持ち味を出しにくいポジションなだけに酷な状況であった。
今回の参加者で最年長であり、自身6度目のトライアウト参加のGK高橋範夫選手(徳島)にその話を振ると意外な答えが返ってきた。
「たしかにアピールできる時間が少なかったのも事実ですが、それよりもこれだけの数のGKが戦力外通告を受けているということにショックを受けましたね。
GKというのはポジション的に経験が必要。しかも、試合に1人しか出られない特別なポジション。それだけに将来有望な若いGKが切られるのはかわいそう。
もうちょっと長いビジョンを持って、GKを獲得してほしいですね」
スタンドで見ていた関係者たちにこの思いは届いただろうか。
なかなか結果の出にくいポジション。この日も持ち味を見せられたGKは少なかった。
GKという特異なポジションに対してクラブはどういったビジョンを持っているのか。
雇う側の「責任」というものを一考するためにもこの言葉の意義は大きいと思う。
だが、高橋自身は25分という限られた時間の中で懸命に声を出し、プレーも安定感があり、存在感をアピールできたと言える内容であった。
「そういう状況で35歳までやってこれたのは幸せ。でも、自分自身1年1年成長しているのが分かるので、まだまだ現役を続けたい」
GKというポジションで勝ち抜くことの難しさ。それを知り抜いている男の言葉だけに重みがあった。
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