Main Contents
2007年01月07日
コミュニティFMの挑戦(3) -敷居の低いコミュニティFMによるJリーグ中継-
コミュニティFMにおけるJリーグ中継は、すでに何度も行われている。その実態を見てみると、コミュニティFMに価値と伸びしろがあることがわかる。
サッカーの放送権料というと、どの程度の金額を想像するだろうか。テレビの独占放映権については、年間で50億円程度と推定されている。一方ラジオは1試合単位であるが、県域FMで10万円単位、コミュニティFMではJ1の試合で1万円程度、J2であれば数千円程度と言われている。これは、前回に触れたように、Jリーグ、クラブともラジオを普及のためのメディアであると考えている現れである。2007年シーズンも同様の金額の見込みだ。Jリーグ中継を行うための費用は、放送権料以外にも一般的に掛かる放送制作のための費用がある。その内訳は、アナウンサー、解説者の報酬、放送機材の調達、制作体制の確立などであるが、合計でも1試合数十万円あれば放送が可能。前述の放送権料とあわせても、その程度の額で放送が実現できる。J1のホームゲームは年間17試合だから、年間数百万円あればシーズンを通じた放送が実現できるのである。この金額は、実はJリーグクラブが捻出してもよいぐらいの金額でもある。
コミュニティFMでも、この点に着目し、この金額に見合ったスポンサーを見つけることによって、中継を実現させはじめている。FM湘南は、toto GOALの宣伝をしたいtotoがスポンサーになることで中継を実現したことがある。放送の時間設定を自由にできるコミュニティFMの特性を生かし、試合前のスタジアムの様子や、試合後の監督記者会見までを完全中継するなど、独自の工夫もしている。この実績をベースとして、地域で行われている他のスポーツの中継も企画している。コミュニティFM側も、スポーツ中継を本気で考えるようになってきているのである。
TV中継に注目が行きがちなサッカー中継であるが、コミュニティFMを活用することで安価に露出を増やすことができるし、これまで注目されていなかったことが不思議である。TVやAM放送はすでに放送枠が一杯で、野球だけでなく、他のコンテンツとの競合状態だが、コミュニティFMはそうではない。コミュニティFMを活用した中継に対しJリーグや各クラブが少しだけ腰を入れるだけでよい。2007年は、その絶好のチャンスではないだろうか。
- by 松尾真一郎
- at 2007年01月07日 16:03
- in コラム
TrackBacks
トラックバックURL:
Post a comment
(フットボール定食 では不適切なコメントを防止するため、コメントを掲載する前に管理者がコメントの内容を確認しています。コメントを初めて投稿する場合すぐに掲載されませんが、管理者が適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)