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2007年05月03日
大榎克己が語る長谷川健太
先日、弊社のある番組のロケ取材で
早稲田大学ア式蹴球部監督の大榎克己氏(元三羽ガラスの一羽)に、
長谷川健太・清水エスパルス監督(元三羽ガラスの一羽)について訊くという
インタビューをしてきました。結構興味深いお話が訊けたので、こちらに掲載しておきます。

Q、率直に言って長谷川健太という人はどういう人ですか?
A、小学校4年から彼とずっとサッカーを一緒にやってきたり、サッカーに携わって同じ仕事したりしてるんですけど、本当に彼とは良きライバルでしたし、良き友で、お互いに刺激し合って、自分たちがここまでサッカーで選手としても指導者としてもやってるっていうのはお互いの、まあお互いにって言ったら彼はどう思ってるかわかりませんけど(笑)、私は彼に刺激された部分が大きいですね。
Q、なにか一緒にプレーしていた頃の印象的なエピソードはありますか?
A、彼はドリブルが得意でボール持ったら離さないっていう選手でした。小学校のときに清水FCの監督である綾部先生が、「健太がボール持ったら味方もボール取りにいけ」と(笑) そういう指示があって、健太は敵だけじゃなくて味方も敵に回して、21人を敵に回してサッカーをしたという思い出がありますね。ただドリブルはホントにうまかったし強かった。それから特に高校2年くらいから、たまたま彼がケガをして休んでる時期が多くて、その時に筋トレとか、まあ一説によると脂肪がついて、ただ太っただけじゃないかって言うんですけど(笑)、体が結構強くなった時期があってそれから彼のドリブルに強さが増して足腰が非常に強くなってサイドからのクロスをワンステップで蹴れるようになったかな。やっぱりストライカーというよりもサイドからクロスを上げる職人的なプレーが印象的です。
Q、監督としての長谷川健太をどう見てますか?
A、エスパルスの監督を引き受けた時に、よく引き受けたなというのが実感でしたね。当初は健太をコーチにというフロントの考えだったが、予定していた監督がやらないことになって健太に白羽の矢が立ったんです。あの当時のエスパルスはいい状況ではありませんでしたから、その時に「よし、自分がやってやる」と。Jのコーチの経験もなかったと思いますし、そういう中で監督を引き受けてやったのは、まず彼の勝負師というか、男らしさ、決断力の強さを感じましたね。1年目は本当に苦しかったと思いますし、色んなことを試行錯誤しながらやったと思いますけど、ああいう苦しい経験をしたことで、選手や健太を含めみんなチームが強くなった。それから、その時に使った若い選手とかが、自信を持ってプレーするようになったのが昨年結果に繫がったと思うんです。今年3年目で勝負の年と言われていてだいぶ補強もしたことで選手層も厚くなったと思いますけど、正直簡単に勝てるものではないと思います。周りは期待するし、実力はあるが、優勝はそんなに簡単なみちのりではない。ただ、毎日同じ情熱を持って指導していくことがチームを強くしたり大きくしていく第1歩だと思うんで、そのことを毎日やってると思うんで期待できますよ。
Q、2人を生んだ清水という町はやはり特殊ですよね?
A、清水、サッカーの町と言われてきましたけど、多くの人がサッカーに携わって、みんな市民の人がサッカーをよく知ってという町だと思います。だから、ただ勝つだけじゃなくて目が肥えてると思いますから、いいサッカーを理想とするんですね。ただ、今はレッズはあれだけ強くて、浦和もあれだけ盛り上がってる地域ですし、そう考えると清水もサッカーの町としてもっと盛り上がって欲しいですね。
Q、そういう清水の頂点に立つエスパルスの監督という仕事は難しい?
A、クラブができて10年ちょっとですけど、選手が地元で育って、今度は指導者としてトップに立つっていうのは本当に最高の仕事場だと思いますから、彼は最高の仕事をしてると思います。ただ、1年目をあの成績の中で、普通の監督だったらあそこで成績不振でということはあったかもしれませんけど、健太がやることによって、クラブもサポーターも地域が健太を後押しした、彼を信じて次の年に期待した、それはオレは素晴らしいなと思ってます。
Q、2人が監督とコーチとして同じチームで指導することはあるでしょうか?
A、監督同士というのはあるかもしれませんけど、監督とコーチというのは多分… わかりませんよ。でも彼もオレの下では多分やらないでしょうし、オレも彼の下でやることはない(笑) ないというか、お互いにサッカーに対する考え方の違いがあるし、そこは押せないというところで、コーチとして監督に従っていきましょうって感じにはちょっとなれない部分もあるかもしれませんので、監督とコーチというのは多分ゼロとは言いませんけども、ほとんどないに等しいと思います(笑)
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