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2008年01月17日

高校選手権座談会 3/11

■高い個人能力と戦術理解度

江藤 話が前後して申し訳ないんですが、大前くんのプレーで、すごいと思ったのは、あれだけの能力を持っていながら走るんですよね。

下田 そうですね。

江藤 それがぼくはすごいと思って。戦術理解度が高いという事も言えると思うんですが、そういう言い方をすると、流経は時間帯に応じた戦い方がすごく上手くて、たとえば前半の立ち上がりは蹴って入って、セーフティーに試合をスタートさせた。
 で、後半の20分くらい、3点目を取った後くらいから、ものすごく落ち着いた攻撃をしてて、カウンターなんだけど、もう無理に攻めきろうとせずそこでキープを始めるんですね。

寺下 時間を上手く使っていると。

江藤 やるべき事を理解できているんですよね。

下田 試合が見えている選手が多いんですかね。流経が大人のチームだったと。

江藤 優勝した時の野洲のセクシーさはないんだけど、これは大人だなぁと思って見てました。

寺下 ただ、本田監督が会見で話していたように今日の流経は良かったことは間違いない。ああやって時間を使う余裕が選手にもあったし、状況的にも余裕を作れるだけの点が取れていたというのもあると思います。
 大会の傾向としてすごいポゼッションをするチームが増えたんですね。蹴るだけのチームはほとんどなかった。そしてそのポゼッションが、プレッシャーをかけられた中の厳しい状況下でやらなければならない、ということもみんな理解できていたと思うんですね。相手のプレッシャーの中で、状況を変えるために長いボールを蹴る。さっきも下田さんが言われてましたが、長いボールを蹴れるという状況が少なかったと思うんですよ。

江藤 キックの精度が低いということ?

寺下 精度以前に、長いボールを蹴れない。だからポゼッションをするにしても、ディフェンスラインを経由してつながないとつなげないチームがすごい多かったと思います。たぶん蹴れたのは流経と東福岡。

江藤 ちょっと話が違うんですが、東福岡がおもしろいと思ったのは、マンマークなんだけど、前の4人くらいで作る攻撃はものすごくおもしろくて、でも10番の井上翔太くんに攻撃面で依存しすぎてて、だから流経戦では井上くんが出場停止で出られなくて、あそこでもし出られてたら結果は変わっていたかもしれないと。
 だけど逆の言い方をすると、組織ではなく、個人の才能に依存している度合いが高かったとも言える。だからチーム作りとしては、ちょっとリスクがあったのかなとは思いましたね。

寺下 ただ、それでも流経との試合が0-0のPKまで行ったというのは、東福岡も一定の評価をすべきだと思います。東福岡の伝統的な戦い方は、サイドチェンジをして大きくワイドを使うというやり方を昔から、97年度の第76回大会決勝で本山雅志と中田浩二が対戦した時からやってきてますから戦術として徹底されてというのはあると思うんですが。

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○関連リンク
高校選手権座談会・前書き(というか、目次)
http://www.football-teishoku.jp/2008/01/post_177.html

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