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2008年01月21日
「城福東京」起動! FC東京レポート
20日、小平グランドでFC東京が始動した。始動日の東京は監督以下スタッフと選手全員がつめかけたファンの前で挨拶をするのが恒例である。この日も新任の城福浩監督はファンの真正面に立ち、マイクを握った。ブチブチと断線したのは不吉だったが、「みなさんと感動を分かち合えるチームにしたいと思っています。ことし一年よろしくお願いいたします」と言葉を発し終えると、拍手が涌き起こった。我々取材陣はカメラマンも含めて監督からかなり離れたところにいなければならないが、そうしたファンを重視するクラブの姿勢は好ましい。

二面あるコートの北側からやってきたチームは、南側へと移動する。キーパーチームは塩田、荻、廣永の三人。「萩と廣永は緊張していましたね」と仲間を気遣う塩田は笑顔を絶やさず、フットバレーやシュートキャッチ練習を盛り上げた。
いっぽうフィールドプレーヤーたちはウオームアップするが、これが見物だった。ボールを動かしながら休まず走るのである。早くも「ムービング・フットボール」の片鱗がかいま見える。その後もきびきびした短いタームで練習が進む。のち新体制発表会見で城福監督は「水を飲むのにも時間を短く。べたっと休ませることはしなかった。次のメニューまで三分休めるのか、三十秒休めるのかで回復具合がまったくちがう。きつさというのは練習の絶対量ではなく休めないつらさ。でもそれがイコール、ゲームに近い状況。選手も慣れていくだろう」と話したが、水を飲むときもジョッグで休憩場所まで移動しなければならず、中だるみはまったくなかった。ボール回しの間も「3タッチ以内で行こう!」と城福監督の大きな声が響く。「いいぞ!」という声に後押しされるように、選手たちの勢いは加速する。ボールを蹴り、移動する姿に活気が満ちている。
そう、ものすごく雰囲気がいい! 新体制に期待するものはあったが、ここまで最高の滑り出しを見せるとは、予想外の出来事だ。
長距離走は三つのグループに分かれた。長友など持久力の高そうな選手が集まった黄ビブスのグループで先頭を走るのは、一度は解雇されながら再契約を勝ち取った川口。オフの間体を作ってきたプロフェッショナリズムのたまものである。次に走力が高かったのは、梶山や金沢など中肉中背タイプの多かった青ビブス組。平山や佐原など長身選手が集まった(藤山もいたが)オレンジビブス組ではブルーノがやや遅れ気味、茂庭はさらに遅れをとり、とうとうリタイアしてしまった。初日だというのに、ずいぶん体を動かしたものだ。ストーブリーグでは「しょぼい」と評判をとった東京だが、優しさと厳しさが同居する城福監督の就任により、「オシム千葉」「タケシ甲府」のようなブレイクをみせるだろう予感が漂っている。
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