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2008年01月15日

第二回トライアウト

 第一回目に比べると、第二回目のトライアウトは参加選手にとってより厳しい現実の舞台となる。

 たとえば第一回のトライアウトに参加し、最終的に川崎Fと契約した大橋正博は、知人からの助言もあって、挑戦してみたという発言を残していた。要するにすでにオファーは来ているが、もう少しいろいろな可能性を追求してみたい、という事である。

 それに比べると第二回目の参加者の言葉は、厳しい現状認識が含まれるものとなる。

 東京Vに1年間練習生待遇で所属していた木島良輔は「一年間みっちりと試合をしたい。ケガのないシーズンを送ってみたい」と述べ、言下に負傷に苦しめられてきた現役生活を悔しがるような言葉を口にしていた。ただ、さすがに能力の高さは特筆すべきものがあり、この日のトライアウトでも持ち味の突破力を見せつけていた。あとは所属チームが決まる事を祈るだけだが、現時点で契約の話は来ていないとの事。「もし話が来なければ引退ですかね」と口にして指導者についての思いを話していた。

 同じように厳しい局面に立たされているのがノグチピント・エリキソンである。

「J1でもJ2でもどこでもいいです。子供が2人いて、奥さんもいる。体が動くうちはバリバリやりたい。今は自分のためだけに何かをするという訳にいかないので」と、家族の存在とサッカーへの情熱という微妙な心境を重ねていた。

「ぼくはJリーガーじゃないんですよ。一度も公式戦に出ていないので」と寂しげに話すのは大久保将人。前回の第一回にも参加した大久保は、雨の降りしきる長居スタジアムで持ち味であるロングスローを披露できなかったと、残念がっていた。そういう意味で、フクアリで開催されたこの第二回目でようやく持ち味の鋭いスローインを見せることができたが、アイコンタクトしていたという久保竜彦は動いてくれず、ピンポイントであわせることはできなかったという。「たぶん特徴を理解してもらえてなかったんだと思います。スローインの時も『なんで来たの?』という顔をされましたから」。ただ、実際に投げたその鋭い弾道のスローインは関係者に強いインパクトを与え、使いようによっては大きな武器となり得るものだという事を印象づけたはずだ。「みんなが心配してくれている」という大久保にオファーの電話は入るのだろうか?

 この第二回トライアウトには既報の通り久保竜彦が参加しており話題をさらったが、それ以外の選手にとってこのトライアウトは最後のチャンス。そういう意味でJFL以下のカテゴリーのチームにとっては選手獲得のための最大の機会となりうる。

 FC刈谷の浮氣哲郎監督は「もちろんほしい選手はいますが、上の動きが全部終わってからですよ」と話していた。話が決まらない選手にも可能性は残されている。ただ、ここで職業としてのサッカーとの決別の決断を迫られる選手もいる。参加した選手たちの今後はどういったものになるのか。続報を待ちたいと思う。

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