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2008年01月28日
ファン、サポーターとメディア アメとムチ そしてビエルサ
初戦を迎えた岡田ジャパンへの賛否両論のひとつとして、昨晩のエントリーが『サポティスタ』にリンクされていた。当サイトを含め四つの「賛」のあとに、「否」のソースがふたつ紹介されている。意外に「賛」が多いよね、言っているところにはうなずけることもある、でもそれじゃ娯楽として見ている観客や視聴者は納得しないよ、というニュアンスの記事構成のように思える。
日本代表を応援するサポーターや、おもしろいゲームを期待したサッカーファンは、憤りを吐露するのが当然だし、そうすべきだろう。チケット代を払う、声援を送るという供出行為に対して見返りがなかったのだから。Jリーグで度々見かけるバス囲みではないが、サポーターの怒りがチームあるいはクラブのまずい点を正すこともある。
まずいサッカーを見たあと、チームや主催者に対してプレッシャーをかけられるのは、ファン、サポーターの特権だ。問題はメディアである。
もし岡田ジャパンを潰したいという明確な意図のもと、ネガティブキャンペーンをおこなうというのなら仕方がないが、それにしても時期が早すぎる。一試合目だというのにずいぶんメディアのバッシングはきつかった。その意味で、バランスをとるべく記者とファン双方から「賛」の声がカウンターとして上がったのは、力学的には正しいのではないか。批判一辺倒で取材対象を潰してしまうのは、正直躊躇する。生かさず殺さずというか、アメとムチというか。
26日のチリ戦はもちろん記者として客観的に見ていた。では心中はどうだったかというと、日本代表を応援するサポーターではなく、目の前の試合を解析するサッカーファンになっていた。3-3-1-3(両ウイングの位置取りが低めで3-3-3-1とも言えるが)という、均等にピッチに拡散した布陣で日本にプレスをかけ、密集したい日本の距離を広げるチリの戦い方はとてもおもしろかったし、その強いプレスを前にして、ここまで練習で取り組んできた「接近」にトライする日本の意図もわかって、0-0ではあったけれども、それなりに楽しめた。日本の完成度が低いことは昨日も書いたが、それを織り込み済みで、である。
というか、日本ばかりじゃなくて、みんなもっとビエルサとチリについて語ろうよ! 最初の20分間は4番の位置取りが左サイドバックなのかそうじゃないのかわからず、16番も右サイドなのかボランチなのかよくわからないポジショニングで、左右均等ではなく、4バックか3バックか判別を迷わせる布陣だったものが、日本の4-1-3-2に呼応して明確な3-3-1-3に整えられていく過程とか。体格差をものともしないテクニックとか。見るべき点は多かったですよね。
何事もバランスが大切だ、ということで。
- by 後藤勝
- at 2008年01月28日 12:00
- in コラム
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