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2008年02月04日

合宿を終えて/日本代表ウオッチ2月1日〜4日 点を取れ!

キリンチャレンジカップ二試合を終えた日本代表はわずか一日間の休みを挟んだのち、再集合。合宿を行い、ワールドカップ3次予選タイ戦へ向けて調整した。明日5日は公式トレーニングを行って本番に備える。

2日は練習試合が行われる予定だったが、キャンセルになった。岡田武史監督の説明によれば「練習試合で試さなければいけないというのは、よほどの緊急事態」。予定をキャンセルすることはできるが、あとから予定を入れることは難しいため、万が一の保険としてスケジュールを組んでおいたが、その必要がなくなったので取りやめたのだという。言い方を変えれば、チリ戦とボスニア・ヘルツェゴビナ戦でチームのベースがある程度確立できたということなのだろう。

その2日の練習は負荷のかかる濃い内容だった。特に眼を引いたのが6vs.6のシュート練習。フルコートをペナルティエリア幅に区切ったタテ長のゾーンに限定し、ボールを奪われたあとすぐに奪い返しに行く、攻守を切り替える速さが求められるトレーニングだった。ボールを奪う、取り返す、早くゴール前に運んで点を取る、それらの意識づけが主眼である。
またハーフコートで行われた、センターバックふたりを相手に8人のフィールドプレーヤーが攻撃する練習も興味深かった。バックラインで回してリズムを作り、サイドチェンジをし、クロス(アーリークロス)を入れてフィニッシャーがシュートするというパターンだったが、これも得点の意識づけを目的としたものだろう。
岡田サッカーのコンセプトがある程度浸透し、ワールドカップ予選を目の前にしたいま、日本代表は「点を取って勝つ」という目的に向けて邁進している。
羽生直剛も「まずは得点がほしい。いい内容で勝ちたいけど、90分が終わったときに勝っていることが重要。そのために監督のイメージしているものが、試合でスムーズに出ているようにしたい」と言っている。

その羽生はこんなコメントも残している。
「2列目からの飛び出しにルーズなところが相手にはある。もし出られるとなったら、そういうもの(飛び出し)を求められている。まずは裏を突くことをやらないといけない」
高原直泰もこの日の練習の狙いとするところ、戦い方に言及した。
「中盤の選手はまずトップを見る。トップに入ったら、2列目からずばやい飛び出しを狙った。このチームはボールをヨコにつなぐことが多いが、タテへの意識が薄い、と(コーチ陣は)思ったんじゃないですかね。トップを見るところの意識づけをしたかったと思うんですけど」

3日は室内、4日は屋外でそれぞれ非公開のトレーニングだったため、練習の詳細はわからない。4日の練習後、数人の選手から話を訊くことができたが、彼らの口はとても堅かった。おそらく、2日にあった要素を追求しながら、対タイ戦をにらんだメニューを消化したのだろう。

タイはどんな戦い方をしてくるのだろう。遠藤保仁は「カウンターで速い攻撃を仕掛けてくる。セットプレーに凝っている。引いてくるかもしれないし、出てくるかもしれない。その場の状況に応じていきます」と言っている。また鈴木啓太も「情報は頭に入れるべきだけど、実際にやってみないとわからない。思ったよりアグレッシブに来るという話もある。攻撃的に来てくれたほうがやりやすいが、そのときそのときの場面に応じてやる」と言っている。そしてキャプテンの川口能活は「タイはテクニックもシュートのパンチ力もあるし、局面でいいプレーをするチーム。つぶすところはつぶし、大事にやらせないことが大事。データは生き物。神経質になりすぎる必要はない」という言い方をした。スカウティングは済んでいるが、肌を合わせてみたときの感覚を優先し、習得してきたなかから最適の手段を繰り出す、ということだ。

ワールドカップ予選はその他の試合とちがうか、と問われた加地亮は「まったくちがいますね。ほとんど全試合苦戦する。相手も必死だろうし、またそのなかで決めないと焦りも出てくる。焦らないで90分で勝てばいいと思う」と答えた。
内容よりなにより、まず点を取って勝つことの難しさがワールドカップ予選にはある。シュート決定率は練習でも決して高いわけではない。点を取るという当たり前のことが、高いハードルになってしまう。そんなしびれる状況で迎えるタイは、侮れる相手ではない。まずは落ち着いて、そして全力でプレー。1点でいいから点を取る。この段取りをこなせるか。日本代表の勝負度胸が試されるまで、あと2日だ。

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