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2008年02月02日
FC東京社長交替! 村林氏が名実ともに青赤の顔に
1月31日の晩、FC東京広報の若林氏から連絡が入った。社長交替の会見を明日午後3時から行うと言う。翌日、小平グランドに向かう途中に公式サイトを見ると、新任は村林専務取締役である旨が発表されていた。前社長の椿原氏は取締役となる。小平に着いたとき、村林新社長は、まさに深川から小平へと、事務所の引っ越しを終えたところだった。

村林裕氏は言うまでもなく東京ガスサッカー部からFC東京への移行に際しフロントとして剛腕をふるい、以後も背広組の顔としてFC東京ファンに認知されてきた人物である。いつ社長になってもおかしくはなかったが、クラブ創立10年という節目でその座についたのは宿命なのだろうか。
共同記者会見はカメラを回した第一次、OFFマイクにした第二次と二段階でおこなわれ、さらに話を聞きたい記者に対して囲み取材がおこなわれた。我々メディアはトータルで二時間弱、村林社長と時間を共有することができた。
そのすべてをここに書き記すことはできないが、今後のFC東京をどう運営していくことになるか、いくつかポイントを挙げておこうと思う。
その前にまず、現在最大の関心事となっている新外国人選手獲得、背番号9と11の件であるが、進展はみられていない。特に9の移籍については関わっている人物が多く、時間がかかるとのことだった。国際的な仲裁機関に訴えるという手段もなくはないが、やはり時間と費用がかかり、地道な交渉を進めることで解決を図っている。いまはやきもきしながらも静観するしかないようだ。
それとマスコットキャラクターだが、クラブ創立10年を機に作ろうという動きがある。近いうちにファンに向けてインフォメーションが放たれ、合意がえられれば、今秋または来季の開幕あたりで顔を拝むことができるだろう。
さて、話を戻す。村林社長は「いままでとは立場がちがう。自分が最後の責任者。身が引き締まる思い」と語った。そのうえでクラブの10年を振り返り、たとえば東京五輪招致活動においてもFC東京の名がいっさい出てこないことは、東京という土地にそれほど浸透していないことの証であり、力不足を感じるという意味の発言をした。
「いまFC東京は東京西部のクラブというイメージがあるが、23区への浸透を深めなければならないのか、どこからどこまでを東京と認識しているのか」と問うと、こんな答えが返ってきた。
「仰っていることの意味はわかります。しかし西のほうというイメージができていればたいしたものですが、48,000人(が味スタに)入っていないということは、西にも定着していないということなんです」
国立は使えない。駒沢の改修も難しい。となると、調布をホームにする以外に現実的な選択肢はないのが現状だ。まずは味スタを満員にしなければ次の段階には進めないということになる。もっとも、48,000人を埋めたところで「世界に通じるクラブ」と名乗るには、規模として物足りないのもたしかである。
さらに「レッズを意識するか」と問うと、「しますね。なれるものならなりたい」と言う。
この返事の意味するところは、レッズと同じ方向を向くということではなく、規模としてそのぐらいになる必要があるということだ。入場料収入はいわば「現ナマ」、そのまま選手補強につぎ込める大金である。村林社長は「8億対30億。ハンデ戦どころか、同じ土俵にない」と言った。
「究極の目標は自前のスタジアムを作ること。いい雰囲気のスタジアムを持つクラブがほかに出てきたら、苦しくなる」
味スタを満員にし、優勝争いに加わるようになれば、FC東京は浦和レッズの対抗馬になるだろう。しかしそれには少なくとも二年はかかる。
村林社長は「目標を達成したら後進に社長の座を譲りたい」と言っていたが、はたして任期内に目標は達成されるのか。60歳を超えて社長をする気はないとのことなので、その言葉をストレートに受け取るなら、ゴールまで残された期間は五年間となる。
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