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2008年02月05日
明日は埼玉へ足を運んでください
いよいよ目前に迫ったワールドカップアジア3次予選日本対タイだが、前売り券の売れ行きが芳しくなく、当日券を販売することが決定した。過去10年間、「観たくてもチケットが売り切れている」「オークションに出品する転売屋に買い占められている」という状態で悔しい思いをしてきたファン、サポーターにとってはじつに好都合。満員でないのなら、浦和美園駅と埼玉スタジアム間の移動も快適だろう。
日本代表の岡田武史監督はボスニア・ヘルツェゴビナ戦の前にこんな談話を残している。
「ヨーロッパあたりで、ナショナルチームの親善試合で満員になることはまずないですよ。ほんとに。週末の(クラブの)リーグ戦はいっぱいになりますけど、水曜日のナショナルチームの親善試合はまず入らない。公式試合なら入りますけどね。Jでいったら練習試合という位置付けですからね。これはある意味、日本のサポーターも成長してきたと言えるのでは、と。こんなこと言うと協会に怒られるかもしれないですけど(笑)。書かないでください(笑)。本当にそう、見極めてきたのかなと、いう気はしていますね。テレビ局に怒られるかもしれないですけど」
チリ戦とボスニア・ヘルツェゴビナ戦に関して言えば、空席もやむなしというところである。しかし明日は岡田監督の言うところの公式試合、重要な初戦なのだ。それにもかかわらず「水曜の夜、勤めもあるのに遠い埼スタまで行っていられないよ、寒いし」という判断をサッカーファンに下されるのは、非常にまずい。
ひとつ提案がある。今後、ミッドウイークに行われる日本代表の公式戦は、国立競技場で開催してはどうか。東京偏重と言われるかもしれないが、なるべく多くの社会人サッカーファンを集めるなら、埼玉よりもよいと思うのだが……。
ともかく明日はできるだけ多くの方々に、埼玉へと足を運んでいただきたい。オシム体制のコーチ陣に岡田監督と大木コーチ、何人かの新しい選手が加わっての「GO FOR 2010旗揚げ第二弾」なのだ。歴史の証人はひとりでも多いほうがいい。
タイ戦を前にした公式会見で岡田監督は次のように言っている。
「1月14日に九州に集まり、キャンプを始めてから、この試合をめざしてやってきた。メディカルスタッフ、コーチの力、選手の自己管理のおかげで非常にいい準備ができた。明日勝つために、選手が持っているものをすべて出させてやりたいと思っています」
タイが前からプレスをかけてこようが、引いて守ろうが、いかようにも対処できるだけの準備はしてきていると岡田監督は断言した。ワールドカップである程度の成績を残すという遠い目標を掲げながらも、タイ戦に照準を絞ってきた岡田ジャパンは、納得のいく仕上げができたようだ。
「きょうはすごくいい練習ができたと思う」(山岸智)
「集中したいい練習だったと思う」(羽生直剛)
楽しくやるところとピリッとするところとメリハリをつけるようにしている、と羽生は言った。チームの雰囲気がたかまり、一体化しつつあるのがわかる。
「とにかく明日のゲームに集中してますので。それが終わったら、次のことを考えていけばいい」(高原直泰)
日本は万全である。
それに対して、タイには大問題が起きている。タワン、ニュウェットというふたりの主力を負傷で欠いたうえに、警告累積でダサコーン・トーンラオ、スリー・スカのふたりが出場停止になってしまった。しかもその裁定を聞いたのはきょうだと言う。
チャンウィット・パラピーシン監督は「これはサッカーですか? 政治ですか?」とおかんむりだが、そんな状況にもかかわらず「少なくとも点数(勝ち点)を持って帰りたい。難しそうに見えますが、スポーツですから、がんばれば難しいことはないのではないでしょうか?」と、真摯に立ち向かう姿勢を崩さない。
タイのプライドに勝ち点1を奪われるのか、非情な覚悟で日本が勝ち点3を確保するのか。明日の決戦から目が離せない。
- by 後藤勝
- at 2008年02月05日 20:56
- in 取材後記
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