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2008年02月09日

【野洲通信】“Aチーム”@新人戦

滋賀県立野洲高校。
2006年1月。記憶に新しい全国高校サッカー選手権大会初優勝。

あれから3年が経とうとしている。
華麗な野洲のフットーボールは、再び開花するのか。
昨シーズンを2年生主体のメンバーで戦い続けたチームの2008年が始まった。


【野洲通信】では、野洲高校サッカー部にご協力いただき、チームの1年を伝えていきたいと思います。監督とスタッフ、そして選手たちが見せる表情を追いながら、彼らの目線で、新たな高校サッカーの魅力、面白さに迫っていきます。

第一回目は、新チーム始動後、初の公式戦「新人戦」の戦いを振り返ります。

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2008年1月。高校サッカーの新しい1年が始まった。各地で新人戦が行われ、“新チーム”のお披露目となる、この時期。最後の1年を迎える新3年生たちの緊張感と期待感がピッチの中で交差する。頬を紅潮させた選手たちの雰囲気は、新人戦独特のもの。

「チームの底上げとは、ちょっとちゃうねん」
 野洲高校・山本佳司監督は、守山北を1-0で下し、県新人戦3連覇を決めた後、そういって会場内を片付ける選手たちを見つめていた。

 滋賀県立野洲高校。昨シーズンを2年生主体(レギュラメンバー11人中9人が2年生)で戦ってきた野洲が、新チームとなってどのような戦いを見せるのか。期待と不安が入り混じる中、山本監督が導き出した答えの一つが「選手権メンバーは出さない」ということだった。準決勝、草津東戦。ボタボタと雪が舞い落ちる中、スタメンに名を連ねたエンジと紺の縦じまの背中に踊る数字は、ほとんどが2桁だった。先発メンバーは2年生6人、1年生5人。昨季の選手権メンバーはベンチから戦況を見つめている。その中で、草津東を4-2と下し決勝へ進出。結果にも表れているように、終始、野洲のペースで試合は進められていた。

翌日。「このチームでここまで戦ってきた。優勝してこい」。守山北との決勝戦前、山本監督はそう口にして選手たちを送り出した。この新人戦が公式戦初先発という選手がほとんどの初々しい顔ぶれ。少しだけ引きしまった表情で照れくさそうに円陣を組み、一度、輪が広がった。

この日も、空から舞い落ちる真っ白い雪。人工芝の上で溶け、足元が濡れる。すべるピッチ。視界さえ遮られながらも、彼らは、かかんなくDFラインからつないで、仕掛けて、突破していく。足ウラでボールを転がしてノールックでパスを出す。少々強引でもドリブルで突っかける。最終ラインやボランチからのたった1本のパスで幾度もチャンスを作り上げた。

決勝ゴールは、まさにその1本から描かれた。自陣ペナルティエリア付近でこぼれ球を拾ったボランチ林晃佑(2年)が、前線の空いたスペースへダイレクトでパスを出す。ボールの軌道を見ながら合わせて走り出していた右サイド・梅村徹(1年)がDFを一人交わしてクロスをあげる。頭で合わせたのは、このチームのエース松永俊吾(2年)。ここに出てくるだろうなという意思疎通の中で、全員がゴールに向かって動き出している野洲の早さと、それぞれがきっちりと役割をこなしての得点。そこにチームの美学と彼らの意志がある。

「彼らにとっても(優勝は)自信になる」と試合後、山本監督ははっきりとそう口にした。
全国で結果を求められるチームの重圧。ここで負けるわけにはいかないという思い。背番号が2桁であっても、レギュラーメンバーじゃないといわれても、彼らは確かに“野洲”を背負っていた。出場メンバーが変ったとしても野洲が貫くものは変らない。そこには意地もプライドもある。
主力の温存とも、チームの底上げとも違う野洲にとっての新人戦は、「Aチームは30人以上がいる。その中でどのメンバーでも優勝ができるくらいの力をつけること。誰が出ても同じレベルで同じサッカーができるようにすること」(山本監督)の大きく確かな第一歩。

「今年はごまかしじゃなく実力で戦いたい」と山本監督は表情を引き締める。昨季、2年生が主体だったことは、他のチームより少しだけ早くチームの骨格を作り始めたということに過ぎない。このベースを、どのように彩るのかは選手たちの“色”にかかっている。一つだけの強い色ではなく、虹のようなカラフルさが野洲の魅力。だからこそ新人戦を、この「Aチーム」で勝ったことに意味が出てくる。

「野洲は来年」といわれ続けた1年を経て、新たなスタートを切ったチームが目指す『県3冠』と『その先』のためにも――。

【野洲通信】は野洲高校サッカー部公認・協力の下、取材、記事作成をしています。

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まずは 野洲高校の選手、関係者の皆様優勝おめでとうございます!  決勝の相手、守山北高校はスピードあふれるダイナミックなパス回しと一人一人の高い個人技...


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