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2008年12月25日

愛媛FC、苦難の2008から勝負を賭けた2009へ

高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会で惜しくもベスト8進出を逃し、ピッチに倒れこむ愛媛FCジュニアユースの選手たち

12月20日14時43分、ウェーブスタジアム刈谷。トップチームの望月一仁監督も見守る中、初のベスト8進出を目指してなりふり構わず攻め込んだジュニアユースの選手にとって非情に鳴り響いたホイッスルにより、愛媛FCの2008年が終わりを告げました。
トップチームはJ2・6位以内を掲げながら、最後まで戦術面、FWを中心とする戦力面での軸を固定できないまま終わってみれば9勝10分23敗でJ2・15チーム中14位というJ2・3年目で過去最悪の成績。ユースチームは3年ぶりに四国プリンスを制したものの、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会では1勝2敗でグループリーグ敗退、高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会は3連敗でグループリーグ敗退、Jユースカップでも1勝5敗でグループリーグと敗退全国の厚い壁に跳ね返される形に。愛媛FCにとっては最初に記したように高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会で3回目の出場にして初のグループリーグ突破を果たしたジュニアユースの健闘のみが光る「苦難の一年」だったと言えるでしょう。

しかし下ばかりを向いてばかりはいられません。既に愛媛FCは2009年に向けた動きをスタートさせています。

まずトップチームは「つなぎながらサッカーをする選手を育てたい」(望月監督)という明確な戦略の下において新人補強に着手。秋にトップチーム練習にも参加した今年J1・京都の特別指定選手にもなった早稲田大GK伊藤拓真(前橋育英高校出身、182cm・82kg)、右サイドのスペシャリスト、びわこ成蹊スポーツ大MF舩津徹也(立正大淞南高校出身、175cm・65kg)、左利きの高速アタッカー,高知大FW出井正太郎(宇和島東高校出身・171cm・68kg)などの動向も気になるところではありますが、12月25日に獲得が発表された愛媛県今治市出身の堅実なボランチ、J1大分U-18の越智亮介(168cm・61kg)に加え、冷静なラインコントロールに定評がある2008年関西学生リーグMVP、阪南大CB吉川健太(守山北高校出身、182cm・65kg)の獲得が決定的状況です。

大分U-18から愛媛FCに加入するMF越智亮介


また、毎年の懸案となっている期限付き移籍選手を中心とした現有戦力の確保、戦力補強についても、先日J1・浦和からの完全移籍が発表されたMF大山俊輔(2007年愛媛FC在籍、2008年はJ2・湘南に期限付き移籍)、高さと確かな足下を兼ね備えるCB柴小屋雄一(J1・大分からの期限付き移籍。2007年はJ2・鳥栖に期限付き移籍)に加え、これまで2年間は大分からの期限付き移籍だったFW内村圭宏の完全移籍、今年は中盤で攻撃の核となっていたMF横谷繁のG大阪からの期限付き移籍期間延長がほぼ決定。その一方でJ1・神戸から期限付き移籍していたMFキム・テヨンなどについては敢えて期限付き移籍延長要請を行なわないなど、2009シーズンへ向けては「育てるようなレンタルはもうしない。レンタルは即戦力になる選手で」(望月監督)という補強方針がより鮮明になっています。

さらにその即戦力獲得にかんしてですが、チームは既にブラジル人選手を複数名獲得を目指すことを決定済み。「ボランチとFWの2名はチームの核となる選手へ、さらに育成枠(C契約)としてDFとFWの2名にオファーをかけています。もちろん通訳も付けます」と佐伯真通GMも語るように安易な妥協はしないため1月15日のチーム始動に彼らが間に合うかは微妙な情勢ですが、加入すればチームに大きな影響力を与えることは間違いないでしょう。また、愛媛県出身の元日本代表ボランチ福西崇史についても「あまりに高額の年俸は出せないしウチのサッカーに合わせてもらう必要はあるが、加入した場合の動員効果を考えれば、ある程度の年俸なら出してもいいと思っている」(佐伯GM)と高い興味を示すなど、愛媛FCは例年にない大型補強に手を付けているといっても過言ではないでしょう。

12月19日に行なわれた愛媛FCトップチーム、愛媛FCしまなみセレクションの様子

またもう1つの大きなトピックスは、今季四国サッカーリーグリーグ3位の「愛媛しまなみFC」の経営を譲り受ける形で愛媛県今治市をホームタウンとするセカンドチーム「愛媛FCしまなみ」が来季スタートすること。今季のトップチーム所属選手より若手数名がアマチュア登録となり当チームに所属する他、大学地域選抜クラスの選手も多く参加したセレクションなどから少数精鋭の選手を選抜することで、試合経験を持つフレッシュな選手をトップチームに引き上げがより迅速に行なわれることになりそうです。

12月10日のシーズン報告会にて。2008年の収支は約200万円の黒字見込み

幸いにも2008年の収支はJ2・甲府から戦力外通告を受け、移籍金なしで獲得したにもかかわらずシーズン途中で甲府へ戻る異例の形となったCB津田琢磨から満額で得た移籍金や、勝利数が減ったことによる勝利ボーナス支給減少もあって前年に続き約200万円の黒字となりそうな愛媛FC。資金面の意味でも余力を残して臨む2009年は全ての部分で勝負を賭けた一年となります。


2009年は真の意味で勝負の年!


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