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2008年12月30日

第30回全日本女子サッカー選手権大会  準決勝

 経営再建のため独立系投資ファンドのMBKパートナーズの傘下となった田崎真珠は、経営陣が入れ替わり、TASAKIペルーレFCを不採算部門として認定。今季の活動を持って休部する事が発表されていた。
 元旦に決勝を迎える、この大会がチームとして活動する最後の舞台となったが、準決勝で敗戦。
 12月28日をもって、公式の活動を休止することとなった。その試合後の各選手のコメント。

TASAKIペルーレFC 1-4 INACレオネッサ

○池田浩美(旧姓:磯﨑)
 苦しいこととか、いろんな事があった。でも、このチームで15年間やれて幸せでした。
 一番最初に思ったのは、これでみんなとサッカーができないということ。家族よりも多くの時間を過ごしてきたそれができなくなる寂しさがあった。
 試合に出られる子もいたし、出られない子もいた。それぞれが戦ってくれたと思う。ありがとうという言葉をかけたい。

 たくさんの人たちに支えられてペルーレというチームがあったんだなと感じましたと、そう声をかけられて、今日が最後になったんだと感じました。
 いくら自分たちのチームがなくなるといっても、それは勝負の世界。強い方が勝つということ。でも、もう1試合できればよかった。でもやりきったという思いはあった。それはそれで受け止めるしかない。
 私だけでなく、それぞれの選手がいろいろな気持ちをもっている。一人だけじゃないと思ってサッカーをやっていましたし、みんなそんな気持ちだったと思います。終わって寂しいですが、そういう気持ちからは解放されます。
 ここまでくるとサッカーが好きでやってたのか、みんなが好きだったのか、自分でもよくわからないんですが、やっぱり仲間の割合が大きかったのかなと思います。
 完全にサッカーから離れるのは考えにくい。長いことサッカーをしてきたという事もありますし、自分はペルーレでしかできないと思ってやってきました。ただ、別のユニフォームを着ることはないですかね。
 自分は15年間、ペルーレの歴史の20年の中で、一番長かったと思う。そう考えると私が一番幸せだったと思います。
 高校を卒業して、所属チームがなかなか決まらず、どこにも拾ってもらえない中で拾ってもらって、オリンピックに出られるところまで育ててもらえた。ここでサッカーをできたことを誇りに思います。

(他のチームで現役を続ける選手に対しては)いわなくても田崎でプレーしたことは財産になっていると思うし、他のチームに行けばそこに染まらないとダメなところがある。ただ、ペルーレの良さを忘れることなくプレーし続けてもらえればいいと思います。
(驚いたのは)メンバー外の子が、神戸で別れたはずだったのに今日来てくれたことです。

 勝負の世界ですしこういう事はおこりうる。素直には受け止めています。チームの最後の試合としてはもう一つやれる権利を勝ち取りたかったですが、仕方ないですね。
 代表でもチームでも走り続けてきた。終わってチームを探すとか、あせって探すこともないのかなと。一度サッカーから離れてどう思うのか、見てみたい。
 気持ちを自分の中から解放して、ゆっくりして次の事を決めたい。

○阪口夢穂
 サッカーは続けられればと思っています。田崎は退社することになると思います。
 最後は笑おうとみんなで話していました。試合に対するプレッシャーは特になかったと思います。
 サッカーができればいいです。両親に相談しても、結局自分で好きなところに行けばいいと言われると思うので、自分で決めたいと思います。
 サッカーもそうですが、社会人としてもいろいろ成長させてもらったと思います。
(休部についての話は)サッカー中はいつも通りでしたが、一度サッカーを離れるとそんな話をしてました。でもサッカー中は何も考えずにやりました。
 次のチームは早く決まればいいと思います。すっきりしますし。上位チームとか、そういう希望は無いです。1部でも2部でも、どこでもやりたい環境だったらそれが一番だと思います。
 田崎では真珠球の選別をしていました。


○大谷未央
 元旦に向けて集中して来れましたが、ここで負けて寂しいです。ただ、これも経験だと思います。今はゆっくりしたい。そこから次のことは考えていきたい。今はまだどうするかわからないです。
 このチームでやってこれて、幸せでした。この先どうなるかわからないけど、会社あってのチームなので。
 私が入ったときは、企業チームが撤退する中で、苦しいところを支えてくれた。(田崎が)助けてくれました。
 リーグ優勝できましたし、自分としてはオリンピックにも出られましたし。
 多くの人に支えられてうれしかったですし、このチームでやれて幸せでした。
 今日はああいう結果でしたが、田崎のプレースタイルを忘れずに最後まで諦めずにプレーできました。


○山本絵美
 みんなで最後、国立まで行けたら良かったが力不足だったのもあると思う。ここでもちろん終わりたくなかったし、でも、少し力んだところがあるのかなと思います。
(どんな気持ちで)この大会に入って一つ一つ全力でやりきるということ。次のことを考えず、やるということ。負けても悔いの残らないようにやりきろうとやってきました。
 いま、終わって悔いが残るか残らないかといわれると、まだ整理が付いていないのでわからないですが、チームとして諦めずにやれたと思います。
(試合では)自分が予想したところにボールが来ていた。それを決めていたら、同点くらいにはなっていたと思う。あのときはゴールしたい気持ちが強すぎて、ぼてぼてになってしまった。
(田崎で得たものは)リーグ戦の厳しさ、勝つことの喜び。全部ここに入って教えてもらえた。何もわからない自分を、育ててもらった。そこで苦しさも楽しさも教えてくれた。田崎でプレーできて良かったと思います。
 サッカーは続けたいと思っていますが、今は何も決まっていません。自分が納得するまで続けたい。
(今後については)もっともっと上手になりたいです。
 サポーターもそう。会社もずっと応援してくれた。なくなるんですが(準々決勝の)神戸にはたくさんの人が来てくれた。感謝しかないです。
 このチームでみんなで戦いたかったです。
(試合を振り返って)2点差が一番怖いと思っていたので、行けると思っていて、前半に2-1にできた。そのまま行けばいいと思っていたが、3点目を取られてしまった。まだ行けると思っていたが、また点を取られてしまった。穴が空いてしまっていたと思う。
(学んだことは)田崎では諦めない気持ちが大事なんだと教わりました。少しでも諦めると、怒られました。それは下の子にも言ってきました。そういうところは上の人に教わりました。イソさん(池田)とかです。


○仲井 昇監督
 私の今後はまだ何も考えていません。私の(契約形態は)社員です。
(試合は)相手のプレスに負けたと言うことです。
 今日は出し切ることができなかった。全体の運動量も目指すものが出せなかった。
(田崎の思い出を振り返っていかがですか)思い出はいっぱいありすぎてなかなか出てこないです。
(池田については)監督になって中心選手としてやってきてくれた。ありがとうと言いたいですね。お疲れさんと言いたいです。
(他のユニフォームを着るつもりはないとの事ですが)サッカーは続けてほしいですね。(涙をぬぐう)
(池田とは)高校卒業からやってきて、思い出はたくさんある。フィジカル面も含めて一から叩き込んできた。それをマジメに受け止めてくれた。(代表選手としての姿を想像するのは)最初は無理でした。日本代表がどんなものだったか知らなかったし、ただ、1~2年経験して、これはなんとかなるかなと。Lリーグを経験してそう思いました。
 今年も伸びてますし、まだまだ成長しているところがある。できれば子供を産んで、また戻ってきてほしい。代表までは無理でも、選手として。


○吉田茂之部長

 今日で終わって、すぐにどうのこうのではない。オフになるので1月5日に出社する。そこから話を進めて行きたいと思います。相談があれば話し合いたい。
 当初、移籍リストに乗せてない選手の中にも続けたい選手もいる。乗せた選手も辞める選手が出て来るかもしれない。
(池田さんが他のユニフォームを着ることはないと話していましたが)それはまだはっきりしていないですし、意志は見せていないと思う。休部が決まったときに相談があったが、明日になったらまた変わっているかもしれない。100%それが引退ではないと思います。
 私の今後もまだ何も決まっていません。スタッフは契約も社員もいる。選手から希望を聞いて。移籍のオファーはわからない。数えてないです。
 メンバーは22人です。20人が社員で、2人が大学生です。
 会社から休部の話を受けてから精神的に厳しい中でよくやってきたと思う。前回のレッズ戦は気持ちのこもった試合をしてくれた。そこで出し切ったと思う。
 休部が発表され、苦しい中で決勝戦に向けてやってきた。そんな選手の頑張りに感動させられました。本当にありがとうといいたい。
 立派に最後までやってきたことについて、選手に感謝したいです。

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